第88回 選手権大会 鹿児島県予選

 決勝戦  (2006年 7月21日) 県立鴨池球場

鹿 屋 対 鹿児島工  

投手
鹿 屋 篠原
鹿児島工 × 榎下,下茂
鹿 屋 44 19 10 15 吉國 野間 高畠3,大迫宏
鹿児島工 33 10 鮫島

 【試合時間】 3時間13分
         (雨天中断 2回表 打者2番四球後 23分間)

 試合経過  (独自の記録であり公式記録と異なるところがあるかもしれません) ☆…好プレー

鹿 屋
野間 A T
二ゴロ
A/
中前安
−−A
右中3
U
投ゴロ
A→B
三ゴロ
V
遊ゴロ
高畠 E56 −C/
左越2

四 球
C
左中2
V
三 振
B→
左線2
T
左前安
楠原 G U
四 球
V
中 飛
T
三 振
T
中前安
D-V
中前安
U
遊ゴ併
内門 H
二ゴロ
T
中 飛
DF/
左前安
U
投ゴ併
U
三 振
V
投 直
篠原 @ V
三 振
FG/
中前安
F/
右前安
E/
四 球

左前安
大迫宏 D65 T
三ゴロ
U
三 振
U
三 振

左前安
EW
左前2
永吉
川原
末吉
吉原



 
B


U
右 飛
 
 
 
G/
四 球
 
 
 
V
四 球
 
 
 
V
右 飛
 
 
 
 

T
三 振
 
吉國 F H@A
左前安
V
中前安

三ゴロ
−−−
左越本

二内安
木佐貫 C @A/
中前安

遊ゴロ
T
三 振
T
三振逃
U
三振バ

 ※ 8回表,無死二塁,7番代打川原がバントの構えから見送ったとき,二走が飛び出す。
    捕手から二塁へ送球されるが遊撃手が後ろにそらし走者は三塁へ。さらに代打の代打が出る。

 〔投手交代〕 
 〔守備交代〕 2回裏(三→遊)大迫,(遊→三)高畠(打4番2順目から)
         3回裏(三→遊)高畠,(遊→三)大迫
         8回裏(三)吉原,(三→一)大迫   

 【失策進塁】 4回表 高畠(二塁打時遊撃手の中継失策)
 【暴投進塁】 7回表 楠原(打4時) 8回表 大迫(打7時)
 【失策進塁】 8回表 大迫(打7番時)
 【走塁死】 8回裏 楠原(打5番安打時)

 

鹿 工
宿利原 H T
三 振
AB→
右前安
△V
左前安
T
右 飛

二内安
藤井 C U
二ゴロ
BCD
遊ゴ選
T
右 飛
U
三ゴ失
V
三 振
蒔元
下茂

F
V
二ゴロ
 
C/
左前安
 
C/
中前安
 
 

投バゴ
鮫島 A −DE
左線2

四 球
U
三ゴロ
V
三 振
今吉健 D E→F
右前安
U
左犠飛
V
中 飛
T
遊ゴロ
内村 G F→H
右前安
V
右 飛
T
遊ゴロ
U
投ゴロ
新川
今吉晃
北園


 
B

H@
左安
 
 
T
遊ゴロ
 
 
G
左前安
 
 
 
V
三 振
 
榎下 @7 T
三 振
H
四 球
U
一 犠
T
三 振
和田 E @AB
遊ゴ失
U
一 犠
V
中 飛
U
一邪飛

 〔投手交代〕 5回表 下茂
 〔守備交代〕 5回表(投)下茂,(投→左)榎下

 【暴投進塁】 3回裏 榎下(打1時)
 【牽制死】 3回裏 宿利原(打2時)
 【捕逸進塁】 5回裏 新川(打9時)
 【盗塁】 8回裏 宿利原(打2時)

 

投手 打者
鹿 屋 篠原 38 10
鹿児島工 榎下
下茂


26
23
10



 

 【試合経過・私的感想 】
空は曇り,あやしい天気の中,決勝戦が始まる。
1回表,鹿屋は2番高畠選手の二塁打で先制機を迎えるが,抑えられる。
2回表,鹿屋は二死ながら3連打で満塁の好機を迎える。
     ここで2番高畠選手がフルカウントから四球を選び先制。
     その後,雨が強くなり試合は中断。
     雨の降る中,試合再開。鹿屋の攻撃は二死満塁であったが中飛にうちとる。
2回裏,鹿児島工は,この回先頭の4番鮫島選手が左線に強いライナーの二塁打。
     5番今吉健選手は二塁手中堅手右翼手の間に落ちる右前安。
     6番内村選手の中前安適時打で同点。
     7番新川選手の左前安で逆転。左翼手がはじく間に二三塁になる。
     8番三振後,9番和田選手の遊ゴロを前進守備の遊撃手がはじき3対1。
     1番宿利原選手中前安で4対1でなお一死一二塁。
     2番藤井選手の遊ゴロで二塁封殺を狙うがセーフ。満塁になる。
     3番蒔元選手の当たりは遊撃手の左に転がるが左前に抜けて6対1。
     その後,四球で満塁になり,犠牲飛球で7対1になる。
3回表,鹿屋は満塁まで攻めるが得点できず。
3回裏,鹿児島工は適時打が出て8対1にする。
4回表,鹿屋は1番野間選手の三塁打後,2番高畠選手の適時二塁打で1点を返す。
     4番内門選手にも適時打が出て3対8になり,なお満塁と攻めるが2点どまり。
5回表,鹿屋の攻撃から鹿児島工は下茂投手が登板。三者凡退に抑える。
7回表,鹿屋はこの回先頭の8番吉國が左翼席へ本塁打
     その後,振り逃げと二塁打で一死二三塁とし,3番楠原選手が適時打。6対8。
     さらに二死二塁,5番篠原選手の左前安で二走本塁を狙うがアウト。
8回表,鹿屋は,大迫宏選手が左前に小飛球。深めの左翼手飛び込むも逸らし二塁打。
     ここで代打川原選手,バントの構えから見送ったとき,二走が塁を飛び出す。
     捕手から二塁へ送球されるが遊撃手が後ろにそらし走者は三塁へ。
     無死三塁で,代打の代打が出る。そしてその打席で投手が暴投。7対8と1点差。
9回表,1点を追う鹿屋は,この回先頭の2番高畠選手が左前安で出塁。
     3番楠原選手は送る構えをするが追い込まれ,強打。しかし遊撃手正面の併殺打。
     4番内門選手の強い打球も投手のグラブに吸い込まれ,試合終了。

8対7で鹿児島工が鹿屋をやぶり,甲子園初出場を決める。
それにしても壮絶な試合であった。中盤以降は鹿屋のペースで,すばらしい追い上げであった。
2回の表裏にちょうど雨が強くなり,結果的には影響があったかもしれない。
鹿屋は,今大会,最後まで輝きを放ったチームであり健闘が光る。
しかし,鹿屋の猛追を振り切り,集中打で得点した鹿児島工の強さは県代表にふさわしい。
最後は勝利をおさめる鹿児島工の勝負強さに,甲子園大会の活躍を期待する。